右も左も危険な時代

安倍政権が通常の自民党の保守と異なる性格をもつことはよく指摘されることだ。この6年間、防衛予算という名の軍事予算は増え続け、ついには専守防衛の枠を突破した武器まで公然と手にし始めた。客観的にも公明党が明確な抑止力となっているとはいえない。ついには憲法9条を変えて、この国のカタチを明確に変えようとしている。一方でそれに反対する野党側は左翼系がその中心を担うが、その一角にあるのは一党独裁を体質とする日本共産党である。この政党は過去100年近い期間、国政においては一度も政権内にいたことはない。いや入れてもらえなかったというほうが正しいだろう。93年の野党連立政権の樹立の際、この党が危険性のない左翼政党であったとしたら、連立の中に入っていたはずだ。現在、同党は右傾化する一方の安倍政権のアンチテーゼとしての役割を担おうとしているようだが、このような政党が政権に入る事態は絶対に避けなければならない。どちらが力をもっても、この国にとっては危険である。

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