迷走をごり押しする外国人政策

今日付の朝日新聞が堀内京子記者の署名で、技能実習制度の実態についてルポ的な記事を1面と社会面で掲載している。鹿児島県の沖永良部島で農家の労働力が不足し、100人以上の実習生がいるものの、失踪者が相次ぐ様子が報告されている。実態をよく伝える好記事だ。毎日新聞でも山田孝男特別編集委員が本日付のコラム「風知草」で入管法改正問題をテーマにした「激突ショーはやめてくれ」の記事を掲載した。国会審議が十分になされないままに強行採決されようとしている事態に対し、「ご冗談でしょう」と訴えている。国会審議の空洞化は、この問題で後世に大きな禍根を残すことになるだろう。制度設計に大きなミスがあるからだ。出入国管理庁という名の外国人政策のとりまとめ省庁を法務省に置くことは、明らかに間違っている。

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