元慰安婦をめぐる朝日新聞記事で「捏造」と断定されて名誉棄損提訴していた金曜日社長の植村隆・元朝日新聞記者（６０）が櫻井よしこ（７３）やワック、新潮社、ダイヤモンド社を訴えていた裁判で９日、札幌地裁で一審判決が言い渡された。判決では、櫻井よしこらの真実性を認めなかったものの、相当性を容認することで訴えを棄却した。平たくいうと、櫻井の書いた文章には真実でない部分が含まれていたが、そう勘違いしたのは仕方なかったとする温情判決のようなものだ。今後の審理は札幌高裁に移ると思われるが、相当性という足場が強いとは思われない根拠を土台にしているため、最終的にどうなるかはまだわからない。