多民族社会に求められる哲学

朝日新聞は昨日付から「多民社会」というタイトルの連載を始めた。平たくいえば「多民族社会」という意味なのだろうが、安倍政権が外国人労働者受入れ政策に大きくカジを切ったことを機縁として、日本に住む外国籍住民の実態を明らかにしようとする企画のようだ。

すでに日本は実質的には移民大国の仲間入りをしているとの指摘もあり、日常生活において肌の色の異なる外国籍住民と顔を合わせない日はないくらいにすでに多民族国家の様相を呈している。問題は、人種や国籍、信条などの差異を認めようとしない国粋主義運動などの広まりであり、近年はヘイト・スピーチの出現などに象徴される。

もはや日本を含む世界の課題は、違いを認め合い、それを現実に実行することのできる哲学・思想の存在である。仏教の中の「法華経」が、世界においてどれだけ必要とされる哲学であるか、見識のある人びとはすでによくわかっている。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。