本日付の毎日新聞は１面トップで、「特殊詐欺　中国に拠点」の記事を掲載した。日本の高齢者を狙い、中国から電話していたことを伝えるもので、記事では「中国の特殊詐欺グループの実態の詳細が明らかになったのは初めて」と位置づけている。

この種の詐欺は一向に日本社会から消えず、摘発とのいたちごっこの関係が続いている。中国発の詐欺は、日本の暴力団が中国や台湾の犯罪集団と組んで数年前から始めたと見られていたが、そうした指摘が実証されたことになる。

いずれにせよ、日本の高齢者を騙して利益を得ているのが、日本人の詐欺グループとは限らない現状は、犯罪の国際化といえばそれまでだが、日本人にまったく別の感情を起こさせかねない。