敵は内部から生まれる

 「敵は内部から生まれる」は、戸田会長時代からの重要な戒めの言葉だ。池田名誉会長が表舞台から姿を見せなくなった2010年以降の流れはまさにそのとおりである。波田地一味の頭目(隠居)は、「本物の弟子たちによってYらを倒さないといけない」と執行部打倒を仲間たちにあからさまに呼びかけ、足軽会の福岡グループは、いまや「執行部の即刻退陣」をと、ブログなどで公然と主張している。池田名誉会長がつくった“後継体制”を壊すことを正義と勘違いしている彼らは、現実の先を見通せない人間そのものだ。
 元職員3人(小平秀一・滝川清志・野口裕介)は、まだ教団職員の立場にいた2012年5月、連名で原田会長に文書を提出し、そこで会長を「あなた」呼ばわりし、「原田会長、あなたの言動は全部『嘘』です」などと公然と罵倒していた。それから5カ月後に彼らは懲戒解雇処分となるが、仮に大手会社の社長に対し、平社員が連名で「あなた」呼ばわりして、「嘘つき」と面罵する文書を本人に送りつければ、どのような扱いを受けるかは明らかであろう。要するに、彼らに欠けているのは、宗教以前の問題であり、「常識」なのだ。
 福岡グループの特徴は、物事の責任を相手にのみかぶせる体質が顕著で、自身に向き合う姿勢が感じとれないことだろう。その点は波田地一味とも見事に共通する特徴であり、彼らが互いに影響し合うのは自然なことのように映る。

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