ふるいにかけられた者たち

 池田名誉会長が公式の場に姿を見せなくなったのは2010年6月。以来6年以上が経過する。仮に現在もそれ以前と同じく、衛星中継でスピーチが行われ、会員への指導が続いていたらどうだっただろうか。現在のような、組織内組織の構築が顕在化することがあっただろうか。小生の答えはノーである。近年、教団の内外で出てきた一部の組織内組織は、池田名誉会長が不在になったからこそ表面化した一つの顕著な現象ととらえられる。要するに、己の真実の姿が問われている局面にほかならないものであり、さまざまな不平不満がそうした形を借りて出てきているに過ぎないという見方だ。大づかみで共通するのは、組織や特定人物への不満が根底にあること、そうした不満を解消する作用として自己正当化をまじえた主張がなされることだ。元職員の3人組などは、もはや公然と教団執行部の退陣を求めている。池田名誉会長が表舞台にいたら、決してなされることはなかったであろう彼らの行動である。自分はすべて正しい、間違っているのは自分以外だ。そうした心情を根底に持ちつつ、さまざまな主張がなされていることをよく弁えないといけない。

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