拡張する一方の右派言論

最近は仕事で出張することもあまりないのだが、それでも時折地方に出かけることがある。しばらく東京を離れて戻ってみると、幾つか新しいニュースに改めてふれることになる。ひとつは朝日新聞社が小川榮太郎というジャーナリストを民事提訴したことを今日付の産経で初めて知った。5000万円の損害賠償請求というが、小川および産経側は、朝日は言論手段で対抗できないから司法にすがるしかない情けないメディアとの論調で記事掲載している。一方の朝日広報は「言論の自由の限度を超えている」とコメントしたようだ。争点となっているのは、森友・加計事件をめぐる報道への評価に関するものだ。もう一つ、北朝鮮問題の専門家の一人だった元赤旗・平壌特派員の萩原遼氏が亡くなったというニュースにふれた。私も20年ほど前、日本共産党をテーマに、フリーに転身していた同氏を大阪で取材した記憶がある。

それにつけても右派アジテーション雑誌の朝日新聞バッシングがすさまじい。「沈黙の螺旋理論」というものがあるが、まさに螺旋を伴って右派言論が拡張している感がある。

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