波田地完全敗訴・余話  「2人組」の情報漏洩疑惑

 波田地が除名処分を受けた理由の一つに、情報漏洩疑惑がある。会内のさまざまな情報を外に漏らした行動だが、争点となっていた記事の一つに2013年10月4日付のフライデー記事があった。内容は、波田地が刑事告訴される経緯を波田地自身の立場から記事にしたものといえるが、記述内容から本人が情報源であることは明らかであるとしてきた教団側と、除名理由を認めることのできない立場にあった波田地側とでは主張がぶつかってきた。この争点について、既報のとおり、今回の東京地裁判決は、以下のように認定した。
 「本件フライデー記事及び本件ファクタ記事が掲載される過程において原告が情報源となったことを必ずしも否定しないような言動(一部、積極的にこれを認めるかのような言動もある。)もしたことなどが認められ、本件フライデー記事の記載内容には原告の警察による取調べの進行状況など第三者が容易に知り難い情報も含まれていることなども併せ考慮すると、被告が主張する除名事由の存否について、およそ経験則または論理則に照らして到底是認することができない程度に達しているとまで断ずることはできない」
 素直に文面を読む限り、波田地が情報漏洩に関わったことについて≪黒に近いグレーの範疇≫と認定していることは明らかである。要するに、まったく関わっていないとするかのような波田地側の主張は、裁判所においては取り入れられなかった。
 脱会者・除名者が、その“腹いせ”の行為として会内情報を外に漏らす、あるいはマスコミに流すのはこれまでの教団の歴史において常套手段である。そうなるに至った原因の多くが、本人自身の中にあることは言うまでもない。山崎正友をはじめ原島嵩などこれまでの脱会者・除名者の多くが、こうした≪責任転嫁の行動≫を死ぬまで取り続け、最後は哀れに亡くなっていった。今後も方程式は同じであろう。

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