民進党女性代議士の驕り

民進党の新幹事長にいったんは内定した山尾志桜里代議士にはがっかりだ。いちばんの原因は、若くして抜擢されたことによる驕りの気持ちがどこかにあったものと思われる。いい気になっていたのだ。そうでなければ、幹事長就任を打診された夜にも、妻子ある男性とホテルで密会することなどありえまい。同氏はさっそく党に迷惑をかけないために潔く離党してみせた。議員辞職を叫ぶ者もいたようだが、過去にはこの党の代表を務めていた菅直人氏も似たような事件を起こしたことが思い出される。都内の高級ホテルで仕事と称して若い女性と一晩を共にし、問題となった。菅氏の女房がそのとき「あなたは脇が甘いのよ」と温かい言葉で包容したのも印象に残っている。その後、菅直人氏は同党を離党することもなく、問題をうやむやにしたまま、総理大臣まで上りつめた。それに比べれば、山尾代議士が議員辞職する必要はさらさらないということになろうか。ただし国民感情からすれば、別問題だろう。

民進党では、なぜこうした≪舞い上がり者≫が出てくるのだろうか。

結局は、自分の立場や職責の重さがわかっていないからとしか言いようがない。これが仮に公明党内で起きたらどうなるか。議員辞職は免れないと思われる。

民進党はやはり、党全体として脇が甘いと言われて仕方ない。それでも前原代表は、山尾氏の幹事長職を早期に断念し、代表代行からも外した。ぎりぎりのところで民進党執行部は救われた、と私は見る。

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