空手随想 6

30年ぶりに極真道場に通うようになって驚いたことがもうひとつあった。けがへの配慮が格段に上がっていたことである。サポーター(防具)のたぐいが準備され、組手のときはそれを着用して行う。それにより以前なら不要なけがや、ひどいときは大けがにつながったことも回避されるようになった。

それでも当初は組手への恐怖が消えなかった。防具なしでしかもいきなりガチンコで組手をさせられたときのトラウマが根強く残っていたからである。そうした不安が徐々に消えたのは、指導してくれた指導者の采配、さらに通った道場の気風が性に合っていたからというほかない。

私が通った道場は旧城南支部に所属する道場で、大らかな伸び伸びとした気風で知られていた。昔ながらのガチガチの体育会的雰囲気とはかけ離れていた。その結果一度も挫折することなく、7年以上にわたってひとつのことを続けられた気がする。

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