あまりに遅すぎた決断  蓮舫代表の二重国籍問題

民進党の蓮舫代表が自身の戸籍公開を考えていると発言した問題で、左側から反対論がかまびすしい。私は彼らと意見を異にする。野党第一党の党首は、総選挙で勝利すれば、首相に就任することが予定される「公人の中の公人」だ。その人物が、二重国籍の問題で就任直後から失速を見せ、民進党が自民党批判の受け皿になりきれていないとするなら、むしろあまりにも「遅すぎた決断」としか思えない。蓮舫氏が戸籍公開することで、他の一般人などに悪影響を与えるという論拠が示されているが、一般人と「公人中の公人」は立場がまったく異なる。

私は蓮舫氏はもっと早い段階で疑惑を払拭するためのあらゆる手立てを実行すべきだったと思う。その上で、二重国籍は世界の潮流であり、欧州では二重国籍の議員など珍しくないことを説明し、その上で、自身の「疑惑」を早期に収束させるべきだった。私はむしろ、蓮舫氏の判断力、決断力のなさこそが、いまの民進党の没落を招いた最大原因であると感じている。

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