共産党が伸びる異常な国

現在、先進国で共産党が議席を伸ばしているのは日本だけという。というより、先進国で共産党が国会に議席を持つ国はもはや日本とフランスくらいで、米国、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダでは国会に彼らの議席はない。ましてドイツでは、西ドイツ時代の1956年、連邦憲法裁判所によって共産党は憲法違反として解散を命じられた経緯があり、存在そのものが「憲法違反」の扱いを受けている。戦後まもなく日本でも同党を非合法化しようとした時期があったらしいが、できないままで終わっている。

中米にコスタリカという常備軍を廃止した小国があるが、ここでも共産党は非合法化された存在だ。国会でも議席など存在しない。ところが日本共産党関係者はコスタリカが大好きで、多く現地を訪れているが、自身が共産主義者であることは隠して動くのが常である。

日本の左翼文化人は、共産主義の恐ろしさを実感していない。安倍政権など比較にならないほどの「全体主義」の危険性には目をつぶったままだ。

日本の政治が非常に遅れている点がここにあると思う。

共産党が多くの先進国で息絶えてしまった中、日本においてだけ躍進しているのは、野党第一党の民進党の人気のなさに乗っかっているにすぎないという見方もできる。だが、その根底にあるのは、「寄生虫」のように振る舞って議席を増やす手法にたけている同党の「手腕」によるものだ。あるいは「国民だまし」の卓越性といおうか。

日本共産党は、野党第一党がだらしないときに常に勢力を増やしてきた。つまり「漁夫の利」を得ることで、存続を続けてきた政党である。

 

 

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