2018年10月の月別アーカイブ
徒然なるままに

「日共」という用語について

60年以上前の一般紙をめくっていて用語の使い方の変化について考えた。当時、合法政党として世の中に出てきた日本共産党のことを「日共」と略称することが通常のこととして行われており、現在のように「共産党」という言い方をしていないと思われたからだ。 ...

浦島太郎の気持ち

時間が過ぎるのが急加速しているように感じ始めたのは40歳くらいからだと振り返って考える。一年一年が過ぎ去るのがどんどん早くなると感じるのは、皆同じ感覚のようだが、多少の個人差があるように思わないでもない。私の場合、40になって以降の10年ち ...

もう一つの55年体制

一般に「55年体制」といえば、1955年に左右が統一された自民党と社会党の対立構造を指す言葉として知られる。社会党は96年に社民党に党名変更し、今ではほぼ消滅に近い。旧社会党勢力は複数の民主党など多くに分かれる結果となった。そのまま残ってい ...

多民族社会に求められる哲学

朝日新聞は昨日付から「多民社会」というタイトルの連載を始めた。平たくいえば「多民族社会」という意味なのだろうが、安倍政権が外国人労働者受入れ政策に大きくカジを切ったことを機縁として、日本に住む外国籍住民の実態を明らかにしようとする企画のよう ...

気に入らない人間を殺害する論理

サウジアラビアの著名記者がトルコの総領事館で殺害された問題で、最初に聞いたときには北朝鮮の金正恩体制が実の兄をクアラルンプール国際空港で殺害した事件を思わず思い出した。共通するのは体制や特定権力者にとって不都合な人間を、生物的に抹殺してしま ...

時代の雰囲気と『新潮45』の関係

新聞各紙に目を通していると、月刊誌『新潮45』休刊に関する記事やコラムがいまだに途切れない。心ある作家たちがこの問題で発言を続けていることも関係するようだが、安倍首相を天まで持ち上げてきた小川某についての論評は辛らつだ。 『週刊新潮』も早川 ...